2024 国際総合物流展 人手不足を自動化で解消??

2024年の国際総合物流展では、人手不足への対策として省人化や無人化を目指す自動フォークリフトやAGV、関連ソフトウェアのブースが人気を集めています。しかし、「人にしかできない仕事」は依然として残るため、まずは雇用者の離職率を下げることが重要ではないでしょうか。大手求人サイトの調査によると、最も多い退職理由は「職場での人間関係の悪さ」です。つまり、コミュニケーションの改善が優先されるべきです。

実際に弊社を訪れるお客様からも「デジタル化や自動化は重要だが、まずは働きやすい職場環境を整えるべきだ」「安全確保に積極的に投資したい」といった声が寄せられています。新しい物流倉庫にはコンビニや休憩室、シャワーや託児所などが併設され、環境の改善が進んでいる一方で、現場の労働環境そのものは変わっていないこともあります。

人間関係が悪化する一因には、ルールを守る側と守らせる側の認識のズレがあり、それがストレスを生んでいます。ルールを守らない理由としては「事前に研修を受けたが、急ぐように言われたので守れなかった」などの声があり、特に若い管理者が年上の作業員に注意する際の遠慮が見られます。その結果、管理者が上司から叱責され、モチベーションが低下するケースも少なくありません。

弊社が提供する「見ればわかる化サイン」を導入した現場では、ルール違反が減少し、注意する側とされる側のストレスが軽減される効果が出ています。例えば、新人に「このハンドリフトを直しておいて」と指示した際、直す場所がわからないと不安になりますが、格納場所や方法が明示されていればその心配はなくなり、指示を出した人にも不快な印象を与えません。

「見ればわかる化サイン」は、注意喚起だけでなくルールを浸透させるツールです。これにより離職率が低下し、求人コストや事故が減り、作業の停滞時間も短縮されます。また、万一事故が発生しても、何も対策をしていない現場と比較して、対応がスムーズです。これからの働き方を考える上で、ルールの「見える化」による職場環境の改善をぜひご検討ください。